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COLUMN

コラム

2024/05/29

誰でもできる!アンガーマネジメント

リッツでは提携している公認心理師・臨床発達心理士を定期的にお招きして「保護者のためのリッツの会」を開催し、アンガーマネジメントをはじめとした気付きや学びの機会、そして気軽に相談できる機会を設けております。お気軽にお問い合わせ・ご見学お待ちしております。

※6月の「保護者のためのリッツの会」は6/24(月)10時から開催します。気になる方はお気軽にお問い合わせください。

アンガーマネジメントって?
 自己啓発やビジネスシーンでも用いられることの多い、アンガーマネジメント。これは1970年代にアメリカで開発された、
怒りの感情を適切に対処するための技術のことです。人の心から「怒り」の感情を全く失くしたり、完全に抑制することは不可能に近いですし理想的なことではありません。ですが、「怒り」という起点から衝動的な言動に至って、せっかくの人間関係が壊われてしまうことは生活において大きな不利になってしまいます。そこで、感情を適切にコントロールすることを学ぶ必要があるのです。

 

子どもにもアンガーマネジメントは大切
  
一般的に成人向けと思われるアンガーマネジメントですが、文部科学省もアンガーマネジメントを「感情理解教育」と訳しているとおり、教育現場でも学ぶことが必要とされています。年齢や性別を問わず、怒りをコントロールできない状態下では、人は適切な判断ができなくなると言われています。自分が怒ったときを思い出してみてください。

 カチンと来て、頭に血が上って、つい相手に攻撃な言葉や批判的な言葉を衝動的に使ったり、本当によくないことですが手をあげてしまったり…もあるかもしれません。 その後、和解できればよいのですが、とりわけまだ客観視が難しい子どもたちが同じ状況になったら、怒った相手を「あの子は恐い」「あの子はひどい」とつい思ってしまい、人間関係において修復に時間がかかる影響をもたらしてしまう可能性もあります。

 

怒りは「ワルモノ」ではない
  
怒りの感情は、決してワルモノではありません。怒りは「防衛感情」の一つで、身に危険が迫った際に沸き起こる自然な感情です。怒りが悪く見なされてしまうのは、暴言や暴力や破壊行動などの、社会的に不適切とされる方法で怒りを表現してしまうことにあります。
 そして、子どもがアンガーマネジメントを学ぶ際は、「子どもが自分でその必要性を認識すること」が必要です。なぜならば、自分の感情に気付くこともコントロールすることも、自分自身にしかできないからです。「怒っている自分がいや」「友だちを失いたくない」などの動機が子どもから引き出せれば準備はばっちりです。
 したがって、大人は子どもがアンガーマネジメントに自ら積極的になれるよう、環境を作って関わりを継続する必要があります。
そして、アンガーマネジメントを通して自分の感情を適切に伝えることは、コミュニケーションの訓練も兼ねられます。

繰り返しになりますが、リッツではアンガーマネジメントをはじめとした感情についての療育も行っているのはもちろん、提携している公認心理師・臨床発達心理士を定期的にお招きして「保護者のためのリッツの会」を開催し、気付きや学びの機会、そして気軽に相談できる機会を設けております。次回は6/24(月)10時から開催です。気になる方はお気軽にお問い合わせくださいね。

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